新会社、はじめました。

&PUBLIC(アンドパブリック)からのお知らせ

わたしたちの仕事の「真の成果」とは何だろう。
なぜ、わたしたちは今日も取り組むのだろう。

「売上のため」と答える人。
「生活のため」と答える人。
「社会のため」と答える人。

いろいろな人がきっといる。

売上をあげた先にどんな未来が待っているのか。
社会が良くなると誰が、どう幸せになれるのか。

「めざす目的地」を言葉にして重ねること。
「到達する手段」を知恵として記録すること。

日本中で行われている社会課題解決にむけた試行錯誤をテクノロジーの力で保存・共有し、

公共の力をともに革新していく。それが私たちのやりたいことです。

こどもたちに胸をはって渡せる「公共の智慧あふれる国」を世界中につくりだすために。

わたしたちについて より


はじめまして。&PUBLIC(アンドパブリック)株式会社の共同代表 桑原憂貴と申します。「公共の力をともに革新する」をコンセプトに掲げ、ソーシャルインパクトを追求する組織に「インパクトマネジメントツール」を提供する会社を仲間とスタートさせました。

今、わたしたちの暮らす社会には多くの問題が山積しています。しかも、それが複雑に絡み合いながら、再生産され続けている。困難さはどんどん増えているように感じます。1人や1社の力では不十分。だからこそ、想いやめざす光景を共有できる未来の仲間たちとの良い出逢いが生まれたらと願い、自分たちの想いと取り組みを紹介させていただきます。

 

何ができる会社なのか

まずは、何ができる会社なのか。提供するサービスから説明します。現時点(2023年1月)では、3つのサービスを提供できます。

①社会価値を可視化する「インパクトデザイン研修」
②社会価値を最大化する「インパクトマネジメント研修」
③上記をツールで支える「インパクトマネジメントツール提供」

ここでいう「インパクト」という言葉は、社会や環境の変化をうみだす「社会的インパクト*」という言葉と同じ意味で使っています。

*社会的インパクトとは、「短期、長期の変化を含め、当該事業や活動の結果として生じた社会的、環境的なアウトカム」のこと。

(一財)社会的インパクト・マネジメント・イニシアチブより

 わたしたちのやっていることを簡単に表現するなら、「組織の発揮したい社会的な価値」をチームで言語化して整理することで、めざす成果と手段の道筋を見えるようにすること。これが「インパクトデザイン研修」です。

さらには事業や活動結果を振り返り、社会課題が解決されていく、あるいは社会価値が増えていくマネジメントサイクルを回すための知識と技術をともに考えます。これが「インパクトマネジメント研修」です。

最後に、社会価値を最大化するために、価値の測定と事業の改善サイクル(社会的インパクト・マネジメント*)を継続しやすくするITツールを開発し提供する。これが「インパクトマネジメントツール提供」です。 

*社会的インパクト・マネジメントとは、事業や取り組みがもたらす変化や価値に関する情報を、各種の意思決定や改善に継続的に活用することにより、社会的インパクトの向上をめざす体系的な活動のこと

(一般)社会的インパクト・マネジメント・イニシアチブより

社会価値の可視化や最大化が、組織にとってなぜ必要なのか。1分程度の動画にまとめていますので、よろしければご覧ください。

 

創業した理由

&PUBLIC(アンドパブリック)は、5人の仲間が集い、2023年1月30日に共同創業した会社です。↓ 季節感がだいぶ違いますが、9月にいった石垣島合宿の写真。

63da3030-ba68d528創業メンバー(左から)Yuju Chen こくぼひろし 長友まさ美 鈴木愛 桑原憂貴  注:帽子をかぶった小さい人は会長に就任予定(笑)

 

ボードメンバーとしては、それぞれ別の会社を経営していた長友まさ美、こくぼひろし、桑原憂貴の3人が中心になって進めています。お二人の紹介も少しだけ。

 

63da3049-3a14192e代表取締役CHRO 長友 まさ美

 はじめまして。共同創業者で代表取締役CHRO(Chief Human Resource Officer:最高人事責任者)の長友まさ美と申します。

 

わたしは「違う才能の人たちが、それぞれの魅力を思いきり活かし共創することで【幸せな社会】を創りたい」と願って、活動してきました。コーチングやシステムコーチングを礎に、個人セッションや夫婦向けのコーチング、対話型の研修をはじめ多くのチーム、組織、地域の伴走支援を行なっています。

 

2015年に桑原と出会って素敵な活動をしている人だなぁと感じていましたが、お互い、それぞれの持ち場で奮闘しておりました。昨年、数年ぶりにいきなり連絡がきて、社会を取り巻く課題を解決できる「公共のチカラ」を増していく挑戦を聴きました。

 

話をきいていると心が震え、希望の光を感じ、共にみたい世界のためにチャレンジすることになりました。最高の仲間とスタートできることを心強く感じます。幸せな社会をつくりたい私たちがまずは幸せにヘルシーに働ける組織をつくり、最高の価値を世界へ届けていきたいです。

 

到底、私たちだけでもその世界へは辿り着けない大きな山なので、これからたくさんの方にお世話になると思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 

63da3045-07e8eb49取締役CSO こくぼひろし

みなさん、こんにちは。&PUBLICのウェブサイトを見てくださりありがとうございます。取締役CSOのこくぼひろしと申します。

私はもともと幼少期から環境問題に関心があり、学生時代に行ったフィリピンでの植林活動やNGOでのインターンから、広告代理店やPR会社、制作会社を経て、ソーシャルグッド専門の後方支援ファームをつくり、経営してきました。

PRを通じて世界を良い方向に変えたいという想いを多くの方に届けることへの挑戦は、自分にとっては常に現場の最前線で課題と向き合ういわば「地上戦」。

一方で、共同創業者の2人と話すなかで「&PUBLIC」は社会構造の変革にも挑む「空中戦」だと思えるようになり、その必要性を痛感しました。特に個人的に強い想いである「日本のソーシャルグッドな試行錯誤(打ち手)を世界にシェアする」ということにチャレンジすべく共同創業するに至りました。

戦略とサスティナビリティの最高責任者として、一歩ずつ取り組んでいきたいと思っています。

 

最後に文章を書いている私、桑原憂貴(共同代表)の想いもご紹介。

63da3037-1dc17d22共同代表取締役 桑原憂貴

私自身は、もともと2013年に陸前高田市で震災復興のために参加型リノベーションワークショップの企画運営会社を起業し、経営してきました。その後、2019年にはものづくりのシェア工房を全国で展開するための財団法人を設立したこともあり、今回の挑戦はいわば3社目になります。

今回、創業するに至った理由には、この2社を経営するなかで感じたことが大きなきっかけとなりました。それは「自分たちがやっていることは、社会にとって本当に意味のあることなのか」という問い。

実は、震災復興という社会課題解決から始まった会社でもあったため、「ともにつくることで人の関係性を豊かにする」という社会的価値を追い求めて進んできました。一方で、「関係性が豊かである」ということは「暮らしをいったいどのように支えられるのか」と言われると、ハッキリとは答えられない自分がいたんです。「なんとなく社会に良さそうなこと」ではあるけれど「具体的にどういいのか」は言えないと感じていました。自分で創ってきた仕事は、人生の時間と情熱を注いだもの。だからこそ、意味を自らがちゃんと感じたい。コロナ禍でこれまでを振り返る時間が強制的にできたとき、そんな気持ちが次第に大きくなっていきました。

「自分たちの組織が発揮できている社会価値を可視化したい。」

そんななか想いに背中を押されるように出逢ったのが「社会的インパクト・マネジメント」というテーマ。2019年の当時、このテーマで開催されている研修を受講し、発揮したい社会価値を設計するための「ロジックモデル(下図参照)」というフレームワークを改めて学べたのは自分のなかでは大きな収穫となりました。

 

63da300f-80ef8a24 めざす成果と打ち手の設計図

 
一方で強く思ったことが、時間をかけて整理した「めざす成果と道筋」も、なかなか見返しにくいということでした。

「組織のめざす社会的な価値をせっかく設計したならば、現場で実践して見えた結果を反映して、アップデートして活かしたいと思うようになりました。その際に、模造紙に付箋で整理した状態や、それをエクセルやパワーポイントに文字だけ細かく記入した状態では見返しにくい。できるだけわかりやすく社会的な価値の変化を可視化し、事業活動を通じて改善しやすいツールが必要ではないだろうか。」

そんな想いで「インパクトマネジメントツール」の開発に踏み切ったのが2019年の終わりです。幸い、社会的インパクトマネジメントの領域を引っ張る専門家の方々にも貴重なご意見をいただけた結果、少しずつ開発が進んでいき、2022年12月にβ版の完成に至っています。ぜひ、ソーシャルインパクトを追求する多くの企業やNPO、自治体のみなさんに試していただければ嬉しいです。(お気軽にお問合せください。)

63da3203-25ec7c1f「purposeboard(パーパスボード)」(商標登録済) 

 

めざす未来

最後にわたしたちがどんな未来を創りたいのか。そのことに触れて終わりにしたいと思います。このnoteの最初の文章に「公共の智慧あふれる国」という一文があります。これこそが、社会のおける私たちの存在意義であり、&PUBLIC(アンドパブリック)というチームが「めざす最終的な光景」として掲げているものです。

いま、日本は少子高齢化に伴う既存システムの限界が至るところで露出しています。人口が維持できなくなった地方では、新しいチャレンジが減り、仕事の種類や地場産業が衰退していく。魅力ある職が少なくなれば、若者の地域外への流出は加速する。国全体を見渡しても、社会保障費が増加の一途をたどるなか、若年層にもうつなどの心の病の増加や孤立や孤独による自殺が見られ、今や大きな社会課題になっています。

 63da3053-fede7887地域における課題構造例


一方で、人口の急激な縮小という誰もが経験したことのない状況のなか、「課題先進国」と言えるこの国において多様な課題の解決方法を見つけだし、その叡智を世界の国々にとって役立てられたなら、日本は今よりも誇りに思える国にきっとなる。それは未来のすべての世代にとって、大きな意味があると信じています。

だからこそ、現場の最前線で取り組まれているたくさんの試行錯誤を、テクノロジーの力で保存・共有することが必要だと私たちは考え、インパクトマネジメントツール「purposeboard(パーパスボード)」の開発を進めています。

「まずは自分のために始めた挑戦や周囲のための挑戦。それが一人のもので終わることなく、「うまくいったもの」や「うまくいかなかったもの」も知識・技術として共有され、次のチャレンジではそれらをさらに乗り越えていく。」

企業やNPOなどの民間セクターが、多様なテーマの社会課題解決にむけて取り組む試行錯誤を蓄積し、年間約60兆円ものお金を使っている地方自治体が、民間の試行錯誤によって生まれた叡智を活かして政策を立案することで、公共の課題解決力をさらに効率的・効果的に飛躍させていく。

「私」が感じる課題や困難を解決するために始まった小さな一歩が、次第に「私たち」のためへと変わり、最後は「みんな(公共)」のためになっていくのなら、未来はきっと明るくなる。

&PUBLIC(アンドパブリック)の存在意義は、こうした価値観の変容や課題解決のための社会技術をうみだす「公共の智慧のデータベース」を世のなかにうみだすことだと考えています。

そして、いつの日か、世界中の国々が「公共の智慧あふれる国」へと変化を遂げたとき、それは未来のこどもたちへ胸をはって渡せる世界にできるはずです。

 63da3032-e3414afa&PUBLICのめざす世界(2023年1月時点)

 

わたしたちは、めざす幸せな光景や願い、想いを共有できるなら、メンバーやクライアントなど役割の違いは多少あれど、すべての人が「価値共創者」だと捉えています。

同じ時代を生きる私たちのできることとして、「売上の先にあるもの」、「社会を良くした先にあるもの」を話し合い、共有しながら、一緒に進んでいける価値の共創者に1人でも、1社でも多く出逢えるなら本当に心強いです。

最後にもう1度、私たちの願いを残して締めくくろうと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。いつか、あなたと出逢えることを心から楽しみにしております。

 

わたしたちの仕事の「真の成果」とは何だろう。
なぜ、わたしたちは今日も取り組むのだろう。

 

「売上のため」と答える人。
「生活のため」と答える人。
「社会のため」と答える人。
いろいろな人がきっといる。

 

売上をあげた先にどんな未来が待っているのか。
社会が良くなると誰が、どう幸せになれるのか。

 

「めざす目的地」を言葉にして重ねること。
「到達する手段」を知恵として記録すること。

 

日本中で行われている社会課題解決にむけた試行錯誤をテクノロジーの力で保存・共有し、

公共の力をともに革新していく。それが私たちのやりたいことです。

 

こどもたちに胸をはって渡せる「公共の智慧あふれる国」を世界中につくりだすために。

 
63da3040-b167d34b

&PUBLIC(アンドパブリック)に関心を持っていただいた方へ。いろいろな媒体でノウハウ含めて情報発信しております。ピンとくることがありましたら、お気軽に連絡をいただければ嬉しいです。

 

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